ブラックコーヒーにビターチョコレイトⅢ

danjiyoshi.exblog.jp
ブログトップ

子供の寝顔と人権

子供の寝顔を見ていると自分の昔を思い出す。

小学3年になった時、クラスにTさんという女の子がいて
この子は最初からイジメられていた。というかなぜか
汚がられていて触ると菌がうつると皆が言ってた。
おそらく1、2年で同じクラスの奴らが言いふらしていたのだろう。
僕はTさんと同じ班になった。
Tさんは大人しく、確かに着ているものはボロで、
たまに鼻もたらして乾いている。
同じ班の他の連中は離れたがって鼻をつまんだり、
机を合わせようともしない。
僕はこの子に話しかけた。
別に汚くもないし臭くもないからだ。
彼女は二コッとするがしゃべらない。
他の男達は僕に「Tとしゃべるとお前とは絶交だぜ」と言われた。
僕は何の恐れもなくTさんの肩を触った。
「Tに触ったのでお前は菌だらけだ」
僕は奴等を無視することにした。
毎日、Tさんには話しかけ、Tさんも僕に話しかけるようになった。
一方で僕はクラスのリーダーみたいなことをやらされていたので
彼女をばい菌扱いする一部の奴らを除いて皆が共感してくれた。
1年経ってTさんは完全に仲間に打ち解けていた。

小学5年の時、Oさんという双子の女の子がいて
お姉さんは隣のクラス、妹は僕と同じになった。
彼女達は前のTさんよりもっとひどい扱いをされていた。
ここには書けないくらいの人権無視だ。
お姉さんの方が障害者だったのも関係しているのかもしれない。
僕はOさんにも朝、「おはよう」と声をかけたり普通の扱いをした。
彼女もだんだんあいさつを返すようになった。
しかし彼女の場合、隣のクラスに姉がいるので敵が多かった。
結局僕自身がクラスの奴らに「変わり者」扱いされ
卒業するまでOさんがクラスの皆と打ち解けることはなかった。

Tさんは高校の時、偶然会っている。
たむろしていた友達の家の近くのコンビニで彼女はバイトをしていて
たまたま僕が仲間とジャンケンで負けて買い物に行き、
レジで金を払った時、
「私のこと覚えてる?」といきなり声をかけられた。
最初はわからなかった。
彼女はめちゃくちゃかわいくなっていた。
色々話したが、今となっては記憶にない。ただ、
「あの時、ありがとね」
彼女が明るく僕に言ったのは覚えている。
だが僕は「あの時」がわからなかった。
手を振って別れ、それきり彼女とは1度も会うことはなかった。
「あの時」とはどの時だったのだろう。

二人とも今、どうしているかな。
小学校の嫌な想い出は封印して
立派なお母さんになって幸せに暮らしているだろうか。

僕は、息子の寝顔を見ながら
こいつが小学校に入った時に
この2人の話を忘れずにしようと思った。
生まれたのには必ず意味がある。
[PR]
by fkterie | 2009-05-25 23:16 | ■日常考

ビターチョコを1かけ食べて飲むブラックコーヒーが無二のひととき


by fkterie