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ブラックコーヒーにビターチョコレイトⅢ

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星野ジャパン 韓国戦、台湾戦、の采配

星野ジャパンが2008年北京オリンピック出場が決定した。韓国戦、台湾戦あわせて7時間を越える時間をテレビの前で観ていた。
星野ジャパンが結成された当初、取り巻きを田淵、山本浩二にしたのを聞いて僕は、WBCの王ジャパンを俺たちでもできるんだ、それは手に届くくらいのものなんだという少しeasyな印象しか持てず好きになれなかった。その原因のひとつに王貞治の采配のすごさがあったからというのも否めない。今回の韓国戦、台湾戦で星野仙一という人の采配の良さを垣間見た部分があり、中日監督時代、阪神監督時代には気づかなかった"監督"としての性格をつかめた。
まず韓国戦での投手リレー。成瀬の先発で岩瀬-藤川-上原 このパターンがいわゆる"勝利の方程式"だが、3-2と1点差という試合の中、岩瀬にもう1イニング投げさせ、藤川を出さなかった。結果 成瀬-岩瀬-上原のリレーで勝利を勝ち取った。何故岩瀬に予定より多く投げさせ藤川を出さなかったのか。この目論みを星野はインタビューでこう答えた。「激戦の3-2で、もしかしたら(点を取られ)延長もあり得るから藤川を残した」
この発言で僕は星野という人の性格を初めて受け入れることができた。このパターンなら王さんだったら、スタンダードに勝利の方程式を使うだろう。ここに星野の野球に対する慎重さがある。僕はこの采配に痛く感動した。
次に台湾戦。スクイズをし同点に持っていったあのシーンだ。結果、あそこから流れが大きく変わった。初球からバントの構えをしていたのならまだしも、そんなそぶりを見せずきっちり決める。これは星野のコメントから分かるが、田淵の"こまめにコツコツ勝負する"という助言が結果につながったと思う。今回の試合を見て、星野仙一が何故、中日でまた阪神で、チームを優勝にに導けたのかが理解できた。
来年の8月。できれば金メダルを取ってもらいたい。そして星野に今日本の社会に必要な、頑固親父像を存分にメディアに露出してもらいたい。
by fkterie | 2007-12-04 22:31 | ■日常考

ビターチョコを1かけ食べて飲むブラックコーヒーが無二のひととき


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